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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

十勝の峰々へ

十勝の峰々へ

旅行期間:平成19年7月3日~6日
訪問標的:十勝岳・富良野岳登山、石狩沼田駅、留萌本線

【プロローグ】

 今秋に第2子が誕生予定で、子ども1人の間は好き勝手させてもらっていた私も、2人になっては年貢の納めどきだ、ということで「今夏は絶対に渡道」と私にしては早くから計画を練っていたのでした。  行き先を羊蹄山にするかで非常に迷ったのですが、十勝岳登山をメインに、旭川ステイを軸にプランをたてました。

【1日目】
《中部国際空港~新千歳空港~上富良野~十勝岳温泉》

 いつもは公共交通機関で空港入りする私ですが、田舎ゆえに朝早い便に乗れず悲哀を味わってきました。が、新しくできた中部国際空港は駐車場もらくに使えそう。ということで、9時の飛行機をつかまえるべく朝5時に家を自家用車で発ちました。北海道へ抜けるのでどうでもよいことですが、東海地方はすんごい雨で、通いなれた名阪国道や東名阪はなんとも思わなかったのですが、伊勢湾岸は非常におそろしく、激しい風雨の中、ハンドルを握りしめて空港に向かったのでした。
 非常にしんどいドライブでしたが、2時間弱で到着。駐車場で愛車に別れを告げ、いざ北海道へ。飛行機に乗ってしまえばこっちのもので、定時10時40分頃に到着。旅行期間と同じ4日間有効の「びえい・ふらのフリーきっぷ」を購入し、スーパーホワイトアロー号の客となります。私はささいなことを心配する性質なのですが、今回まず気になっていたのが札幌で進行方向が変わるこの列車の座席の扱いなのでした。列車に乗ってみると進行方向と逆方向を向いた席がちらほら。おぉ、これで座席を回転させることなく札幌からはちゃんとした向きになる!
 滝川で根室本線に乗り換え富良野駅を目指すのですが少々時間があり、ライラックやサロペツといった列車の写真を撮って過ごします。ここの駅は鉄道の要衝といった雰囲気があっていいですね。
 さて、次に乗った落合ゆきは乗ってびっくり、冷房がないんですね。カルチャーショックにうたれながら、前に座ったおじさんの「窓あけていいですか?」の一言に一つ勉強させてもらいました。ここからは普通列車の車窓をゆっくり楽しもうと思っていたのですが、爆睡。気が付くと富良野の手前まで来ていました。
 今日は、移動オンリーの日です。富良野からは、ふらのバスのラベンダー号で上富良野を目指します。座れなかったらどうしようと心配していたのですが、7月上旬ではラベンダーにはまだ早いのかがらがらでした。
 上富良野では十勝岳温泉ゆきのバスまで少し時間があるので、駅近くの多田精肉店でかみふらの丼を購入。今晩の宿は素泊まりなので、これを晩ご飯にします。「えらい待たされるなあ」と思っていたら、できあいではなく、今調理してくれていました。これは期待大!
 ところで、それまでパラパラ降っていた雨が、バスが来る頃には土砂降りに。そんな中をバスは小気味よく走っていきます。小学生やおばあさんは運転士さんと顔見知りらしく、バスがすうっと停まってくれていましたが、一見さんの私はそういうわけにもいかず「どうすんのかな」と思っていたのですが、今宵の宿バーデンかみふらの前で「降ります」と一言。500円也を払って降りました。バスに乗っていた登山ルックのご夫婦は凌雲閣泊まりでしょうか。
 さて、バスが着くのが見えたのか、オーナーらしき宿の人がわざわざかさを持って降りてきてくれました。なんと親切な!素泊まりなのであまり気にせずとにかく安いところ程度に思っていたので、正直感動しました。
 スタッフもなかなか親切で、これはオーナーの教育、と言っては言い方が悪いですが、が行き届いているのでしょう。次回は食事付きで宿泊したいものです。施設は清潔で、お風呂もよかったです。
 いい気分になってきたし、テレビなど見てゆっくりしたいとこですが、明日は登山で早朝発ちです。麓で買ったかみふらの丼をうまいうまいと肉のにおいを部屋に充満させながら食し、風呂にもう一度入り、就寝したのでした。
 
 

【2日目】
《富良野岳・十勝岳登山~白金温泉~旭川》

 さあ、メインの登山です。昼からはあまり天気がよくないように予報では言っていたので、午前中が勝負です。朝風呂ですっきりさせてもらった後、4時45分に宿を発ちました。登山口はまだ上なのでそこまで遊歩道を歩いて行こうとしたのですが、なぜか途中で行き止まりに。仕方なく宿まで戻り、車道をえっちらおっちら登っていきます。
 結局、凌雲閣横の登山口には5時30分頃到着。思ったより早く着いたものの、うねうね車道を歩いて登ってきたので、すでに体力を消耗したような気がします。
 登山口からは未舗装林道のような幅のある道を歩いて行きます。どうも今回のコースを自分でよく把握できていないのですが、コース上の標識があまり親切でない感じです。何度か道を見失いかけながらも他の人の熊鈴が聞こえて安心したりします。途中、雪渓を何度か渡るのですが、そのときに上ホロ分岐を見落としたようです。下を見ると凌雲閣らしき建物や下界が見え気持ちがよいです。ところで、カミホロ分岐から上富良野岳へ向かう予定だったのですが、知らない間に富良野岳分岐へトラバースしていく道をずんずん歩いていました。予定外のコースに少々落胆しながらも振り返ると十勝岳の鋭峰や遠く大雪山系の峰々が見え爽快です。
 7時08分、富良野岳分岐着。ここの標識でようやく自分の位置を確認します。まだシーズンではないためか、はたまた平日のためか登山客の姿は少なく、2組ほどしか会いませんでした。
 この地点からは、富良野岳へ向けて傾斜を上がっていく道すじが見え、登高欲がかきたてられます。富良野岳は花の百名山の一つとされているそうで、ここから花がたくさん咲ききれいでした。頂上手前で初老の男性と言葉を交わします。なんとキャンピングカーで道内の山を登り歩いておられるそうで、2週間ほど道内に滞在されているとのことでした。「トムラウシが良かった」とのことで、これは来年の標的はトムラウシかっ!?

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一面に広がるお花畑。頂上まではあと少し。

 7時38分、富良野岳山頂着。

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大雪山系がきれいに見えました。

 時間があれば十勝岳まで縦走したいと思っているので、よいペースで着くことができ安心しながら眺望を楽しみます。登りはじめよりかなり雲が出始め、下界を見ると雲海のように雲が広がっています。
 独りきりの頂上をしばし楽しんだ後、十勝岳を目指すこととします。富良野岳分岐からは、上富良野岳に向かう縦走路に入るのですがどうも現在地がわかりにくいです。「昼からは天気が悪くなる」という天気予報士の声が耳に残っているため気は焦るし、自分のいるところがよくわからないし、風が強くなってくるしで速く進もうとするものの、次第に脚が重くなってきて何度か中途で立ち止まることが増えてきます。おまけに水分消費量が増え、2本しか持ってこなかったペットボトルの茶が、もう底を尽きそうです。

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縦走路から望む十勝岳。しんどい。

 「三峰山」の標識に、自分が今いる場所を確認。稜線を進みつつ9時25分、上ホロカメットク山到着。十勝岳に雲が迫ってきているのが気になりますが、しばしの休憩とします。富良野岳周辺と違い、火山地帯らしい風景にしばし立ちつくします。それにしても、凌雲閣までの車道歩きがこたえてきたのか、これまでが自分にとってオーバーペースだったのか本当にしんどいです。
 結局この後、大砲岩がどこだったかよくわからないまま傾斜度が増加。「これって十勝岳山頂への取り付きじゃないの?」と思ってたらやっぱりそうで、10時37分登頂。十勝岳温泉の登山口から5時間かかりました。あぁ、ほんとにしんどい。こんなにへばったのは久しぶりです。
 ガスが出始め美瑛富士のほうも、今来た富良野岳方面もガスに覆われつつある感じでしたが、天気が悪くなる前に登れてよかったとの安心感が胸をひたします。ただひとつ思ったのは、このコースというか望岳台から登るコースにしてもそうですが、登山口の時点ですでにかなりの標高をかせいでおり、そのことで私の満足感度計がいまいち上がりきれていないのかなという気がしました。ま、そんなにすごい標高差を登りきるほどの体力もないんですがね。
 ガスのため眺望もいまいちの上に虫が多いので、11時15分下山開始。今度は一路、望岳台を目指します。このコース、ザレたところを通って行くので下り時の脚・足への負担もけっこうなものです。登りは、頂をずうっと望みながらの登りになるためかなりしんどそうで、すれ違う登山者は皆「全然頂上が近づかねぇよ」という顔をしていました。御嶽もこんな感じなのでしょうか。
 望岳台には12時49分に着いたのですが、車で来ていない私はバスの通じている白金温泉までさらに行かねばなりません。このとき、望岳台歩道という雑草が茂った未舗装林道のような道を取ってしまった私は、「登山道よりこっちのほうが熊が出そうだな」と恐怖におののきながら白金温泉へ下って行ったのでした。もう一つ平行して下りているウグイス谷歩道のほうが展望台もあるようなので、きっと楽しく歩けたでしょう。
 白金温泉に無事、13時30分過ぎに到着。が、美瑛方面へ行くバスが半時間ほどの差で行ってしまっており、次のバスは16時過ぎ・・・。とりあえず汚れた体を清くすべく湯元白金温泉ホテルで日帰り入浴します。ここの風呂、サウナまで付いているので遠慮なくゆっくりさせてもらいます。
 さっぱりして出てくるもののまだ時間が1時間半ほどあります。辺りを見てみるとどうやら展望台があるらしく、シェルターに覆われた階段を上がっていきます。が、これがなかなかヘビーで、段数のある階段が私のよれよれの脚を痛めつける上、シェルターで覆われているがゆえにむあぁっとした空気に包まれまるでサウナ状態。ぶつぶつ言いながらも登り切り、駐車場の端の展望台であろうあたりから十勝岳等、いま登ってきた山々を見上げます。
 この後、バスで下界へ下りて行ったのですが、JRのフリーきっぷが効く美瑛~旭川も乗ったバスで直通しました。なんせしんどかったもので。
 旭川では駅前のホテルにチェックインして、ようやく登山靴とおさらば。先に宅配便で送ってあった運動靴に履き替えます。さあいざ街へ、ということでホテル近くの梅光軒本店でしょうゆラーメンに舌鼓を打ち、今日のしめとします。店員さんがてきぱきしていて、一人客で行っても居場所がある、そんな感じの店でした。
 
 

【3日目】
《旭川~美瑛~増毛~旭川》

 予報を見ているとどうも天気が思わしくないようで、行動予定をどうするか迷ったのですが、今日の午後から明日にかけて天気が悪くなりそうなので、美瑛を散策し、午後から留萌本線に乗ってくることにしました。
 ホテルのバイキングで朝食を摂って、毎度のごとく食べ過ぎ状態で富良野線の客となり美瑛を目指します。「なんでこんなに客が多いの」とぼやく学生を乗せた列車は美瑛8時20分着。駅前でぞろぞろ歩いている学生たちと別れて、しばらく線路沿いに歩き国道沿いへ移ったら、さあ、美瑛散策スタートです。


(美瑛駅 →→ ケンとメリーの木)

 方向音痴でいつもあらぬ方角へ行く私ですが、今日は大丈夫。昨日乗った白金温泉からのバス車中でチェックしてあった「パッチワークの路」と記した看板のところで国道と別れ、しばし歩いた後ケンとメリーの木に到着。朝のせいかまだ人もたいしておらず、初美瑛の私はパシャパシャ写真を撮りまくります。

美瑛1



(ケンとメリーの木 →→ 北西の丘展望公園)

 今回、富良野へ行かない私にとってラベンダーを見る数少ないチャンスのひとつがこの公園です。徒歩でもほどなく移動でき、花の間をふらふらと散策します。今日は十勝岳がすっきりと見え、どうも予報に振り回されてしまったようです。今日のほうが天気良いんでは。いや良いとまで言わなくとも雲は少ないのでは。大雪山系も、すっきり見えているではないか。悔しい思いをしながら、早咲きの種類であろうラベンダーの可憐な花と、名も知らぬ黄色い花に癒されます。

美瑛2
名も知らぬ黄色い花



(北西の丘展望公園 →→ 親子の木)

 この区間は距離があったと思うのですが、丘の風景をきょろきょろ見ながらの歩きでしたので、さほど時間を感じずに歩くことができました。ここでもあちこちで写真を撮りながら進みます。けっこう歩いたよなと坂を登るあたりで親子の木とご対面。広大な丘の中に、ぽつんと木がある風景は本当にいいですね。セブンスターの木も行きたいのですが、美瑛を12時過ぎに出る旭川行きに乗りたいので、駅へ向いて引き返すことにします。

美瑛4




(親子の木 →→ ぜるぶの丘)

駅へ戻る途中もう1ヶ所行けそう、ということでこれも昨日バスからチェックしておいた国道沿いのぜるぶの丘に寄ることにします。ここは園内を移動する乗り物があったりしてテーマパークちっく。一人旅の、しかもおっさんが入るのはちと気がひけますが、次いつ来れるかわからないのでずかずかと入園。ここもラベンダーがあって良い感じです。ラベンダーの花って本当にいいですね。今回は一人旅でこっぱずかしかったのでファーム富田はコースから外したのですが、いつか家族を連れて行ってみたいものです。

美瑛5
ぜるぶの丘にて。ラベンダーはこっちのほうが見頃でした。




(ぜるぶの丘 →→ 山頭火 →→ 美瑛駅)

 これで、予定していたスポットはすべて巡りました。満足です。気持ちよかったです。ちょっと早いですが昼食をとってから駅へ戻りましょう。11時半頃に駅周辺に戻り、昼は山頭火でしおラーメンを食しました。スープもおいしかったのですが、チャーシューがとろけそうで、こりゃうまい。風景もよし、味もよし、ということで気持ちよく美瑛をあとにしたのでした。


(美瑛 →→ 旭川 →→ 深川~増毛往復 →→旭川)

 次は留萌本線です。フリーきっぷの威力で、旭川~深川を特急移動。13時過ぎ深川発の増毛行きに乗車します。ここで、最初は石狩沼田で軟券を購入し深川へ戻るというルートを考えていたのですが、天気ももちそうだし増毛まで行ってしまえということで完乗。ローカル線でのんびりしてきました。

JR北海道1-2007

 増毛では有名な、まつくらさんで甘えび丼を食べました。周りがカップル客だったりする中、小心者の私はカウンター席でおどおど座っていたのですが、「えび2匹多く入れておくから」といいのりで、「飴玉あげるから丼あげて」「?」(なんて言ってるのかわからなかった)「丼あげて(と、生のあわびを入れてくれる)。生でいけるから」と親切にしていただきました。昼前にラーメン、15時過ぎに丼物と、満腹の度合いをはるかにオーバーしてましたが大満足。職場の女性陣、うちの実家等々、周囲の大ブーイングにもめげず、身重の妻と4歳の子をおいて来たかいがあったというものです。食後はちょっと散歩して、海を眺めておセンチになったりして往路に乗った車両で戻ります。そういえばこの車両も冷房無しで、扇風機が大活躍でした。石狩沼田はもう窓口が閉まっているので、明日再訪することとします。
 途中、深川駅では時刻表に載っていない時間に列車接近のアナウンスが。ラッキーなことにスーパーカムイとして10月にデビューする新型車両の試運転なのでした。

JR北海道2-2007
スーパーカムイ用車両の試運転に遭遇。ラッキー。

JR北海道3-2007
旭川ではこんな珍客が。函館への蒸気機関車送り込みのようです。

 もりだくさんの内容で旭川に戻って来たのですが、お腹も盛りだくさん。とても夕食がと摂れる状態ではなく、コンビニで買ったヨーグルトを食べて寝てしまいました。昨日場所をチェックしておいた天金4条店は次回に持ち越しです。
 
 

【4日目】
《旭川~深川~石狩沼田~滝川~札幌~新千歳空港~中部国際空港》

(旭川 →→ 深川 →→ 石狩沼田)

 2晩お世話になった旭川ともお別れ。今日は石狩沼田で軟券を入手、札幌でバーゲンをのぞいた後、空路帰宅、こういうコースです。4日間の北海道旅行も最終日です。ああ。
 朝8時の特急で深川へ。深川では惜しくも10数分の差で留萌本線の列車が出てしまっているので、バスで石狩沼田まで移動です。駅から少し離れたバスターミナルからバスに乗ります。バスが出発するたびに係員がマイクで案内するという、雰囲気のあるバスターミナルで、こういう光景を見ることができただけでももうけもんの気がします。
 沼田行きバスは、深川市郊外を出てから客は私ひとり。田園風景の中、のんびりと歩を進めます。
 石狩沼田では片道乗車券やSきっぷの常備軟券を入手。前から気になっていた案件終了です。時間があるので駅からちょっと行ったローソンに入ると、地元産トマトを使った缶ジュースがあったので購入。コンビニでも地元産品を置いたりするのですね。


(石狩沼田 →→ 深川 →→ 滝川)

 石狩沼田からは列車で深川へ戻り、札幌行きのオホーツクで滝川駅へちょっとだけ移動。滝川でのお目当てはジンギスカン丼。地元グルメとして売り出しているのをネットで見て、興味があったブツでした。
 松尾ジンギスカン本店に到着。一人でジンギスカンの店に入るのは勇気が要りましたが、「おれは、丼を食べるんだ」と自分に言い聞かせながら入店。しばし待たされた後、ブツ登場。おいしかったです。北海道に上陸してからというもの、いろいろなものを食べることができ幸せです。ちなみに、ここの店はラム肉丼とかいうネーミングをされていたように思います。さあ、食後のコーヒーでフィニッシュかと思いきや、なんとソフトクリームがデザートとして登場したのでした。大満足、大満腹。


(滝川 →→ 札幌 →→ 新千歳空港 →→ 中部国際空港)

 ジンギスカン丼も食べたし、あとは札幌で都会の空気を吸って帰りましょう。デパートやショップを何軒か見てまわり、シップスで「他の店をまわった後にあのシャツを買いに戻ろう」と目を付けておいたシャツが、なんとしたことか2度目のご来店時に見つからず買えなかったり、相変わらずのずっこけぶりでした。
 パルコでは非常に気に入ったトートがあり心が傾きかけたのですが、「飛行機で持って帰るのが面倒くせえなあ」というなんとも情けない理由で却下。結局、うろうろしたわりには、カットソー1枚を手にして札幌をあとにしたのでした。

 いよいよ北海道ともお別れです。と、その前に最後の晩餐です。空港内の味の時計台でみそラーメンを食べ、これで本当のしめです。北海道よ、ありがとう。またいつか来るから。そのときまでーー。


                               《おしまい》



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